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黒ひげ危機一髪!
◆◇オオジュリン◆◇
左:(6月)北海道鵡川 オオジュリン♂成鳥夏羽・・・・・Photo ★♪鳥くん 右:(3月)東京都江戸川区 オオジュリン♂成鳥冬羽・・・・・Photo ★中野ピヨピヨ義一
和名
オオジュリン
♪
英名
Reed Bunting
家
平地のアシ原、湿原、草原など。
学名
Emberiza schoeniclus
種目
スズメ目ホオジロ科
季節
留鳥、東北以北で繁殖し、冬季は暖地へ移動する。
体長
16cm
機材
(上左)コーワTSN-824+ソニ- CYBERSHOT W7 withデジスコ.COM Turbo Adaputer P1+TA-W1+TA4+5 (上右)CANON EOS 30D + EF100-400mm (下左) (下右)
♪鳥くん的観察頻度:★★★★★
北海道と東北の一部に夏鳥として生息、冬は本州中部以南の暖地へ渡ってきて、冬鳥として生息しています。(国内で渡りをする。)雌雄共通の特徴は、オオジュリンは体の色味がコジュリンより赤みが少なく、体がやや大きめで、腰が灰褐色。下胸からお腹は白っぽいですが、よく似た姿のコジュリンの腰は赤褐色で、胸からお腹は汚白色です。 夏羽では雌雄の見た目の印象は、かなり異なります。オオジュリン夏羽雄は喉から上胸と顔、頭が黒くとても目立、頬の下と頸後ろに白線があります。コジュリン夏羽雄はすっぽりと頸から頭全部が黒く、顔で識別できます。 オオジュリン夏羽雌は雄のような真っ黒な頭部でなく褐色で、白い眉斑があり、雄より上面が淡色。よく似た姿のコジュリン夏羽雌の頭部にはやや黒味があり、脇に縦斑がなく、 オオジュリン夏羽雌には頭部に黒みが無く、脇に縦斑がある点が異なります。 冬羽になると、雄も雌によく似た姿になりますが、冬羽雄はやや顔や頭に黒味があります。 (似ているコジュリンとの比較を中心に識別点を書いています。)
ホオジロ類の多くの種に見られる特徴〜を覚えておくと、 「あっホオジロ類だ」とちらっと近くを横切ったり、とんだときなどに識別のヒントになります。 そのポイントは「尾羽」尾羽の形がW型(M型とも)で、尾羽の両側の羽が白いことです。 これにより、アオジやオオジュリン、コジュリン、ホオジロなどのどれかでは?と限定できます。(ほかにスズメと同じかやや大きい大きさなども加味して)このポイントはフィールドで非常に役立つので絶対覚えておきましょう。 ほかにもヒバリなど、尾羽の両側が白い種類がいますが、ヒバリは飛び方や声、大きさなどがホオジロ類とはかなり異なるので、何度か見れば違いがわかるはずです。 上記の識別に慣れて、ホオジロ類がわかってくると、国内ではホオジロ類で「クロジの尾の両側は白くない」ことも、識別ポイントになります。また、アオジ、クロジ、ホオジロ、カシラダカなどは「ちっ」という声で地鳴きをしますが、それぞれ、音質や強弱などが異なります。少しずつ、実際の声を聞いて覚えていくとよいでしょう。わざわざ覚えなくても何度も聞いているうちに覚えるはずです。 オオジュリンの「チーー」という声も同じような生息環境ではタヒバリなどとやや似ていますが、なれてくれば、違いがわかるようになっていきます。オオジュリンの声を覚えると、アシ原などでその存在を簡単に知ることができるようになります。
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永井真人 ♪鳥くん MASATO NAGAI