BIRDER'S NEWS

今月のBIRDER

今月の鳥景色

ヒヨ吉が行く

イベント情報


 

 


◆◇ハシボソミズナギドリ◆◇


 
 
 

左:(6月)千葉県 ハシボソミズナギドリ・・・・・ Photo ★♪鳥くん
右:
(6月)千葉県銚子沖28キロ ハシボソミズナギドリ・・・・・ Photo ★♪鳥くん

和名

ハシボソミズナギドリ

ウウーウーウー

英名

Short-tailed shearwater

沖合、内湾、港、河口など。

学名

Puffinus tenuirostris

季節

日本:主に大平洋沿岸、沖合。春〜初夏の渡りの時期、海が荒れた後などは、内湾、港、河口など入ることも少なくないが、多くもない。
※RANGE(世界的な分布):オーストラリア南東部周辺の島々で繁殖し、非繁殖期には、北大平洋まで北上。

種目

ミズナギドリ目ミズナギドリ科

体長

40-45cm

機材

(上左、右)
(下左)キヤノンEOS10D+キヤノンEF50mm
(下右)キヤノンEOS30D+キヤノンEF200-400mmF4

♪鳥くん的観察頻度:

国内では春〜夏の移動時期を中心にオオミズナギドリのように、見かける機会の多いミズナギドリ類。体がオオミズナギドリよりもかなり小さく、翼も小ぶり。翼下面が銀灰色なこと以外はほぼ全身黒褐色、距離がある場合は真っ黒に見え、体型が楽器のギロや魚類のコイのよう。頭部はオデコがでっぱっていて、名前のように嘴が細い。これらの特徴を言葉よりも感覚(シルエット)で覚えると他種との識別に非常に有効。海鳥類の識別に不馴れな人はまず、オオミズナギドリとこのハシボソミナギドリの識別に慣れるとよいでしょう。

ハイイロミズナギドリとハシボソミズナギドリの識別はかなり苦労したが、わかってくると条件などもふくめて確実に識別できる場合や個体がいる。また、船上からの観察になることがほとんどで、よい条件なことが少ないので、撮影により、図鑑にないようなものや、様々なバリエーションを綺麗な画像でなくても撮影して、後でゆっくり識別して、「やはりそうか!」「色味は確かに異なるな、、」と識別を試した。なので、このページに書いてあるものは、かなり個人的な意見も書いてあるが、野外での識別の役立つはずだ。
識別について、意見をくれたり、交換してくれた多くの方にも感謝!

 
  ハシボソミズナギドリ ハイイロミズナギドリ
ハイイロミズナギより細いが、注意が必要 ハシボソミズナギドリより太いが注意が必要
おでこ 出っ張っている。 出っ張っていない
ハイイロミズナギドリよりも太く短い印象。 ハシボソミズナギドリよりも細長く見える傾向
体色 ハイイロミズナギドリより暗色 ハシボソミズナギドリよりも淡いが、天候などの条件で異なって見える場
合も多い。

翼下面 ハイイロミズナギドリのように銀白色でなく白色と様々な図鑑に書かれているが、野外ではほとんど役立たないと思う 銀白色部分は、遠距離での観察では、ハシボソミズナギドリとの違いは野外では個体差もふくめて、識別点とするには困難。ただし、近距離であったり、光線状況などによって
は、ハイイロミズナギドリの翼下面の銀白色部分の軸斑があり、確認できればかなり有効な識別点になる。
※上記のように注意が必要な識別点が多いが、船上ウォッチングで、それぞれのポイントが明らかにわかる個体や場面がある。

「これは間違いなくハシボソ」「これはどっちだろう?」

というように最初、ハシボソを数多く観察を繰り返していくうちに「これがハイイロなんだ!」という感じで、♪鳥くんはわかるようになりました。
ハシボソミズナギドリ ハイイロミズナギドリ

ハシボソミズナギドリ飛翔
 
ハイイロミズナギドリ飛翔
機材/コーワTSN-824+ソニ- CYBERSHOT W7 withデジスコ.COM Turbo Adaputer P1+TA-W1+TA4+5   機材/キヤノンEOS10D+キヤノンEF100-400mmF4

(5月)東京都大島沖
 
(6月)茨城県大洗〜北海道苫小牧航路
ハシボソミズナギドリ飛翔
 
ハイイロミズナギドリ飛翔
機材/コーワTSN-824+ソニ- CYBERSHOT W7 withデジスコ.COM Turbo Adaputer P1+TA-W1+TA4+5 機材/キヤノンEOS40D+キヤノンEF100-400mmF4

(5月)東京都大島沖
 
(6月)千葉県銚子沖28キロ
 
オオミズナギドリ飛翔
 
※下面の白が非常に目立つ
撮影者/待鳥暁子
機材/キャノンEOS20D+ キヤノン600mm
   

(7月)千葉県
 
 
ハシボソミズナギドリ顔
 
ハイイロミズナギドリ顔
撮影者/♪鳥くん 撮影者/♪鳥くん
機材/コーワTSN-884+キヤノンEOS30D

(6月)千葉県
 
(6月)千葉県
 
ハイイロミズナギドリの翼下面
 
 

※ハイイロミズナギドリの翼下面は縦斑が明瞭にあるが、野外での確認は難しい。

ハシボソの翼裏はない。

   

(6月)千葉県銚子沖28キロ
 

ハシボソミズナギドリの写真を大募集!!応募はこちら

All text by ♪鳥くん

戻る

永井真人 ♪鳥くん MASATO NAGAI